このブログは2010年1月から2010年12月までに書かれた「脳内写生:ご異見版」過去ログです。 国旗と祝祭日 2010-01-03 10:05:25 ☆謹賀新年☆ 私は山手線の沿線に住まいと仕事場があります。 この三が日、何度か地元の商店街や池袋の繁華街を散策しました。 そこでまず驚いたのが、住居・店舗にかかわらず正月飾り(注連飾り&門松等)をしているのに、日の丸(国旗)を掲げている建物がほとんどありませんでした。 かつては祝日は「旗日」とも言われ、皆こぞって国旗を掲げたものですが、商店街の外灯には国旗を掲げる器具が取り付けられているのに、「賀正」のポスターが貼られているだけで、肝心の国旗が掲揚されていませんでした。 むしろ商店街の外灯は、まだクリスマス飾りが未練がましく点滅しているありさまです。 最近では、祝日であるのに交番や公立学校に国旗が掲揚されないこともあります。 国民が国家のシンボルである「国旗」に敬意をはらわなくなったら、国家としての一体感を維持できません。 もうひとつ、店舗や企業・官庁等の休業日の表示に、いまだに「祝祭日休業」との表示が多数散見されることも異常です。 我が国の憲法は「政教分離」の原則があり、政治と宗教は分離されています。 「祝日」は「国民の休日」ですから、この表示は正しいのですが、「祝祭日」と表示すると「祭」は宗教上の「まつりごと」を意味するので、「祝日」と「祭日」を混同することは大げさに言えば「憲法違反」になります。 また、カレンダーには祝日が表示されていても、祭日は表示されていません。 それなのに「祝祭日休業」と堂々と表示することは、自ら「無知」であることを表明しているようなものです。 --------------------------------------------------------------------- シーシェパード:再び 2010-01-10 12:09:38 捕鯨反対の国際環境団体「シーシェパード」が、2億円近い黒塗りのパワーボ−トで我が国の調査捕鯨船の警告を無視して進路を遮り、自ら衝突した映像がニュースで放映されました。 調査捕鯨船はあらかじめ接近しないように警告し、放水までしているのですから、その船首に強引に突っ込むとは無謀というより、自殺行為です。 あえて自死も辞さない、こうした狂信的な行動は多くのカルト教団に共通した現象であり、環境保護を標榜する団体にも得てしてこうした狂信的メンバーがおります。 私は以前から「シーシェパード」は疑似宗教団体であると指摘してきたのですが、あの無謀な映像を見て、「シーシェパード」はクジラという地上で最も巨大な動物を神聖視するクジラ信仰団体なのであり、あのような無謀な行為を続けることで良識ある環境保護団体や学術的環境研究機関から、逆に距離を置かれる結果を招くと思っています。 環境保護が暴力や強要に加担することは、支持者を失うだけだからです。 ちなみに「シーシェパード」の「シェパード」とは獰猛な番犬という意味よりは、 神の忠実なる羊であるキリスト教徒を守る「牧場の羊飼い」という意味のほうが強く、「シーシェパード」の本来の意味も「神聖なクジラを守る番犬」という意味合いになり、やはりこの組織は環境保護という看板を掲げた「クジラ信仰団体」であったことを物語っています。 なお、私はほぼ毎月1回は、我が国の伝統的食文化であるクジラを美味しく食しております。 ------------------------------------------------------------------- 民主党と小沢幹事長 2010-01-17 11:37:55 民主党幹事長である小沢さんの政治資金管理団体の4億円の土地購入代金の出所が不明であるとして同氏の秘書3人が逮捕され、家宅捜査が行われました。 しかも普通「ガサ入れ」と呼ばれる家宅捜査は早朝から始める行うのが慣例であるのに、今回の東京地検特捜部の「ガサ入れ」は夕方5時から始める異例かつ奇襲的な捜査でした。 東京地検特捜部はロッキード事件やリクルート事件などの大きな疑獄事件の際に常に事件の近くにいながら、しかも常日頃、東京地検特捜部に目を付けられないように「ぬかりなく」行動してきた自民党時代から、「いつかオザワを追い詰めたい」と狙いを付けていたのではないでしょうか。 通常国会開催目前の秘書や現職国会議員の逮捕は東京地検特捜部の策略ではないかとか、自民党勢力による巻き返しや謀略ではないかとか、秘書の逮捕は「自殺予防」のためとか様々な憶測が流れていますが、東京地検特捜部はもっと「上流」の小沢氏の地元の公共工事に絡む汚職(ただし時効?)の捜査から、小沢氏を取り巻く長年の不透明な資金の流れを解明しようとしているように思えます。 ちなみに小沢氏の政治資金管理団体の名称は「陸山会」であり、ロッキード事件の故・田中角栄氏の後援会の「越山会」と名称も酷似しています。 また小沢氏は田中角栄氏を「師」と仰いでおり、同氏の墓参もしています。 しかも今回の事件は、鹿島建設等のゼネコンの裏金を政治資金として秘書が受け取ったもので、田中角栄氏・金丸 信氏等の一連の自民党金権政治と同じ手法です。 東京地検特捜部は、小沢氏の逮捕も辞さないのではないかと思えます。 民主党がクリーンな政党であると言うイメージは、自民党から政権を奪取するための単なる「偽計」だったのでしょうか。 自民党政治もダメ、民主党政治もダメとなると「経済二流・政治三流・外交四流」の我が国を安心してまかせられる政治家がいなくなるのです。 ------------------------------------------------------------------- さくら・桜・サクラ 2010-01-23 23:50:18 さくら染めのニットを手作りしている女性と「桜談義」をしました。 桜は「いさぎよく豪快に散る」ことから、軍歌「同期のさくら」の歌詞にあるように「咲いた花なら散るのは覚悟」とあるように、大義のために命を捧げることを美化するための象徴であり、寒く長い冬に耐えてあたかも春を待つかのように少しづつツボミを膨らまして一気に満開の花を咲かせる「堪え忍ぶ人生」を象徴する花でもあります。 また我が国では、桜の花を塩漬けにしてお祝いの席で「桜茶」として飲むとか、入試の合格電報の文面が「サクラサク」であったり、日本酒の銘柄にも「桜」の字が用いられたものがたくさんあり、桜は「特別な日に用いる特別な華」なのです。 その桜の枝から染料を取り出し毛糸を染めるのが「桜染め」であり、我が国では桜をモチーフにした商品は常に「特別な日に用いる特別なもの」として尊重されます。 彼女は「桜染め」の作品を作りながら、今度は桜の葉を使った「お茶」を作ろうとしています。 この桜のお茶にどのような「ものがたり」を添えるべきなのか彼女はいま悩んでいるのですが、私は迷うことなく「桜のお茶」は我が国を代表する花であり、我が国の歴史と伝統を象徴する「特別な日に用いる特別なお茶であり、おしげもなく振るまう高価なお茶」として発表すべきであるとアドバイスしました。 桜の花は、見る者に「桜の花のように豪快に咲き、桜の花のように豪快に散りたい」と思わせる「何か」があります。 その「何か」を味わうものが「桜のお茶」の真の使命ではないでしょうか。 読者の皆さんも、どこかで「桜のお茶」を見掛けたら、是非試飲してみてください。 --------------------------------------------------------------------- 神奈川県警:不正経理 2010-02-05 23:06:39 まず、NHKのニュースを引用します。 【神奈川県庁の裏金問題を受けて行われている調査で、神奈川県警察本部でも物品の納入を装って業者に金をプールさせるなど、6年間にあわせて14億円の不正な経理処理があったことがわかりました。 神奈川県警察本部は、神奈川県庁の裏金問題を受けた調査で、警察の職員の多くも不正経理があったと回答したため、内部調査をしていました。 5日、県議会の委員会が開かれ、渡辺巧本部長が「県民の信頼を裏切り、申し訳ありません。原因や背景を分析して再発防止に努めます」と陳謝し、調査の状況を報告しました。 それによりますと、平成20年度までの6年間に、警察本部のすべての部署とすべての警察署で、国費もあわせて14億300万円余りの不正な経理処理が行われていました。 物品の納入を装って業者に金を預けてプールさせる「預け金」が7億4900万円余りと最も多く、次いで翌年度に納入された物品を前の年度に納入されたように装う「翌年度納入」が3億1400万円余りなどとなっています。 「預け金」では図書券などに変えて業者から受け取り、捜査本部ができた際にコピー機のリース代や備品の購入に充てたケースもあったということです。 神奈川県警察本部は私的な流用はなかったとしていますが、さらに調査を進め、関係者を処分する方針です】 このニュースを見て「公金の私的流用はなかった」と信じる民間人が果たしているのでしょうか? 神奈川県警が、しかも神奈川県内のすべての警察署で不正経理が常態化していたという事実は、換言すれば警察官が公金を隠していた・目的外に税金を使っていたことになり、あえていえば「警察官が公金をくすねていた」「警察官全員がドロボーだったが、だれも捕まえない警察署があった」「交通違反を厳しく取締りながら、身内の不正には超甘かった」ことになります。 「正義のためなら不正経理も許される」と警察官が思っているとしたら、それは思い上がりです。 しかもその総額が14億円とは・・・いやはや、まったく、警察恐るべし。 民主党さん、「事業仕訳け」は「聖域なし」でぜひ各県警・所轄すべてに対して実施してください。 神奈川県警が14億円なら47都道府県で総額658億円の不正経理ですぞ! -------------------------------------------------------------------- バレンタイン・チョコ 2010-02-14 17:30:01 英カーディフ大学の研究者らによると、10歳の時にチョコレートなどの甘い菓子を毎日食べた子供は、成人してから暴力的になりやく、毎日甘い菓子類を与えられた子供は34歳までに暴力行為で罪を犯す可能性がより高くなるそうです。 この研究んは約1万7500人が参加し、1970年以降数回のデータが集計され、対象者の健康状態・教育・社会的・経済的状況と甘い物の摂取について5歳・10歳・26歳・30歳・34歳・42歳の各時点で追跡調査しました。 食品添加物と小児の過活動の関連性を解明した同様の研究はありましたが、小児期の食生活が成人後の暴力性に与える影響の大規模な調査は初めてだとか。 この研究の中心となったサイモン・ムーア氏によれば「子供に菓子を持続的に与えると衝動的になり、欲しい物を攻撃的手段で入手しようとする傾向を生む可能性がある」と指摘します。 バレンタインデーにチョコレートを贈る慣習はお菓子メーカーの「陰謀」とも言われていますが、コーヒーやチョコレートの摂りすぎは、やはり抑制する必要がありそうです。 --------------------------------------------------------------------- 科学か信仰か 2010-02-16 16:54:48 英サマセットのATSC社が中東各国に1台平均約4万ドル(458万円)で輸出した爆弾探知機「ADE-651」(通称「魔法の杖」)が、実は「ただのガラクタ」であることが判明し、内外に衝撃が走っています。 大変なのは自爆テロに悩むイラクです。 ガラクタとも知らず、イラクはこの装置を約1500台購入し、バグダッド市内の各検問所に配備しており、その購入額は実に76億円にも達したそうです。 ATSC社のジム・マコーミック社長は、通称「魔法の杖」と呼ばれる棒を振りかざすだけで爆弾や拳銃・麻薬・隠れているテロリスト・ドル紙幣など、なんでも検出できると豪語していましたが、まず米国防省から疑問の声が上がり、結局イギリスのBBC放送が専門家に爆弾探知機「ADE-651」を調べてもらったところ、なんとこの装置は電源もない・電子装置もないただのガラクタ・インチキだったことが判明しました。 もちろん、英警察当局は詐欺容疑で同社長を逮捕したそうですが、調べて見るとマコーミック社長は熱心な「ダウジング信者」であったことが判りました。 「ダウジング」とは振り子や棒の動きで地下の水脈や鉱脈を探すという超能力系の理論で、要するにATSC社の爆弾探知機もその仕組みは超能力者が行う「ダウジング」にすぎなかったのです。 その「ダウンジング」に76億円支払うとは、イラクもイラクですが、イラクの混乱に付け込んで76億円もの国際援助金をイギリスにくれてやるとは、アラーの神もずいぶん「鷹揚(おうよう)」なことをするものです。 信仰に傾倒しすぎると科学が軽視され、科学に傾倒しすぎると信仰が軽視されます。 ------------------------------------------------------------------- DNA鑑定は完全か? 2010-02-26 15:05:22 朝日新聞の報道によれば、米国の受刑者や死刑囚は最新のDNA鑑定で188人が無実を証明されました。 しかも今、こうしたケースが米国では相次いでいるのだそうです。 米国で無実の受刑者の救出活動をしている非営利組織「イノセンス(無罪)プロジェクト」(略称「IP」:本部・ニューヨーク)によると、1989年以降有罪判決が最新のDNA鑑定によって覆ったのは188人にのぼり、そのうち死刑囚が14人含まれていていました。 このためIPは、捜査段階でどのような間違いが犯されたのかを調査する「無罪委員会」をニューヨーク州が設置すべきだと要求しています。 またIPによると、有罪が最新のDNA鑑定によって覆された事件のうち、真犯人とみられる人物が見つかったのは約70件もあり、この間、冤罪が晴れるまで平均して約12年間も獄中で過ごしていたそうです。 特に問題なのは、こうした冤罪事件は「真犯人」しか知り得ない犯人だけが知っていること(「秘密の暴露」)を含む自白をもとに起訴されたものばかりであり、わが国でも最新のDNA鑑定により、事件直後に「自白」していた菅谷さんの再審が始まったばかりです。 米国は「陪審員制裁判」であり、職業裁判官が限られた証拠だけをもとに判決をくだすよりも、「陪審員制裁判」の方が冤罪を防げると考えられて来ました。 だからこそ、わが国でも「裁判員制度」が導入されたのですが、米国の冤罪事件の多さを見るとき、より法律に疎(うと)く、感情のコントロールが苦手な大衆に死刑のような重大な刑罰を冷静に下すことができるのかとの疑念を感じています。 また最新のDNA鑑定は精密すぎて、英国ではDNAの採取に使われる綿棒を製造している作業者のDNAまでもが検出されてしまい、これが捜査を混乱させたことがありました。 私が懸念するのは最新のDNA鑑定の元になる「古い証拠」が採取された当時、その「証拠」に捜査関係者や証拠採取用具を製造した者のDNAが付着していたことを知らずに、これを「証拠」として採取していた場合、最新のDNA鑑定の結果、有罪判決を受けた人物のDNAと一致しないことになり、逆に犯人の「無罪」が証明されてしまうことになります。 古いテクノロジーを最新のテクノロジーで検証したら、まったく反対の結論が出ることはいくらでもあります。 最新のDNA鑑定が万能であることを、過信しすぎないことです。 ------------------------------------------------------------------- バンクバー・オリンピック 2010-02-28 12:08:45 バンクバー・オリンピックの「五輪マーク」が、伝統的な青・黄・黒・緑・赤の5色ではなく、グリーンやブルーの単色で「五輪マーク」が描かれています。 「五輪マーク」の5色の意味は5大大陸の融和を象徴していたのですが、黒はかつて「黒い大陸」と呼ばれたアフリカ大陸を象徴し、黄色は黄色人種が多いアジアを象徴し、赤は共産国を象徴していると解釈することもできたため、カナダのオリンピック委員会は青・黄・黒・緑・赤の5色ではなく、グリーンやブルーの単色で世界の融和を表現したものと思います。 近代オリンピックの創始者であるクーベルタンは当初、オリンピックは男性だけが参加する競技大会を想定しており、「私は女が飛び跳ねる姿は見たくない」と公言していました。 もし、クーベルタンが女子フィギュアスケートの大胆な演技を見たら、卒倒することでしょうね。 --------------------------------------------------------------------- クジラとイルカ 2010-03-14 22:59:23 シーシェパードの船長が調査捕鯨船に侵入して逮捕されましたが、シーシェパード側は「これで法廷闘争に持ち込んで捕鯨反対をアピールできる」とコメントしています。 しかしそれは、侵入行為の「動機」として尋問されることはあっても、裁判ではあくまでもわが国の法律に基づいて「不法侵入」と「威力業務妨害」「出入国管理法違反」等で裁かれることになり、動機は斟酌されません。 犯罪たる「行為」が問題となるからです。 クジラを食べるな、イルカを食べるな、クジラが可哀想だ、イルカが可哀想だと言う主張には、大きな錯誤があります。 たとえば、ヒンズー教徒は牛を食べることを禁じており、イスラム教徒は豚を食べることを禁じています。 ヒンズー教徒もイスラム教徒も賢明なことに、他国に向かって牛や豚を食べることを禁じておりません。 もし、ヒンズー教徒やイスラム教徒が異教徒に対して牛や豚を食べるなと禁じたら、嘲笑されるだけです。 かつて欧米では魚を生で食べることは「気持ち悪い」とか、原始的であると見なされていました。 しかし現在では世界中に和食が普及し、刺身も寿司もごく普通に食べられています。 このように他国の食文化を批判することは非常に愚かなことであり、さらにそこに「環境保護」という一種の信仰を絡めて力づくで排除しようとしたら狂人と見なされるだけです。 逮捕されたシーシェパードの船長には、釈放の日まで毎日クジラを与え、毎日イルカを食べさせ、納豆や塩辛を与えることで食文化の違いを体で覚えさせ、あくまでもわが国のやり方で「矯正」し「更正」させるべきです。 彼の安易な「強制送還」は断じて行うべきではありません。 -------------------------------------------------------------------- クロマグロの禁輸 2010-03-19 23:05:43 クロマグロの捕獲全面禁止の議決が否決されました。 わが国のマグロ業者はこれを「勝利」ととらえているようですが、この議案にはそもそも大変な錯誤があったから「否決」されたのです。 それは「絶滅が危惧される野生動物を保護することが目的のワシントン条約」を「食用の養殖された魚類の輸出の規制」に適用しようとしたことにあります。 このような矛盾に世界の良識が賛成するはずがありません。 クロマグロが「食用の養殖された魚類」ではないだろう、とお考えですか? 実は、大西洋や地中海のクロマグロは生け簀の中で太らせ、養殖してから日本に出荷されており、こうした養殖のためにまだ小さいクロマグロが乱獲されて来たのです。 今後重要なことは、乱獲の抑制と共に、「環境保護」を標榜しつつ自己の「横暴」を貫こうとする勢力を毅然と排除する理性の確立にあります。 --------------------------------------------------------------------- 都市鉱山 2010-03-30 22:45:28 廃棄された携帯電話やパソコン、家電製品などから「レアメタル」と呼ばれるリチウム・チタン・コバルト・ニッケル・希土類元素(レアアース)などの金属を取り出すことで、我が国がレアメタル資源の大国になる可能性が高く、こうした都市から回収される希少資源を「都市鉱山」と呼ぶそうです。 これらのレアメタルは流通量も少なく、産出国も中国やロシア・アフリカなどに限られており、近年レアメタルをはじめとする金属価格が高騰したことから、潜在的資源を有する「都市鉱山」への期待が高まっています。 また、レアメタルではありませんが中国での鉄の需要が急増したため、鉄鉱石が90%も値上がりするとの報道もありました。 しかし、我が国には豊富な「駅鉄鉱山」が存在します。 なにしろ「鉄道」と呼ばれるほど駅と鉄道は「鉄」だらけなのですから。 たとえば山手線の駅のホームを良く観察すると、多くの駅でまだ古いレールがホームの屋根を支える柱として使用されています(画像)。 また地方の駅ではホームの柱だけではなくて、駅舎全体やホームをまたぐ跨線橋全体が古いレールで作られているものもあります。 これらの重くて厚い鉄のレールを、軽くて強度がある軽量鉄骨に置き換えるだけで、相当な鉄材が集まると思います。 JRグループはぜひ、この「駅鉄鉱山」の価値に気付いてください。 ------------------------------------------------------------------- 使い捨てライターと喫煙と子供の火遊び 2010-04-14 10:25:56 使い捨てライターを幼児がもてあそび、乗用車が炎上して幼児が焼死するなど「痛ましい」事故が相次いで発生しています。 また、これに呼応する形で使い捨てライターを製造するメーカーからは、幼児が着火できないような仕組みの使い捨てライターが発売されているとの情報が発信されています。 しかし、使い捨てライターであろうと、普通のライターであろうと、従来からある古典的なマッチであろうと、子供の「火遊び」は昔から必ず存在するのであり、使い捨てライターにだけ安全装置を設けても、普通のライターや古典的なマッチがある限り、好奇心が旺盛な子供の「火遊び」はなくならないと思われます。 むしろ重要なことは、幼児(それも複数の)を持つ子育て中の父親あるいは母親が、子供への健康被害や子供の「火遊び」を考慮せずに、自己の嗜好のために日常的に喫煙していたという保護者としての認識の甘さであり、軽率のそしりを免れません。 特に、燃えやすいものが放置された乱雑な車内に複数の子供を残し、使い捨てライターの何らかの発火によりその子供たちを焼死させた親は、同情するよりも過失致死として処罰されるべき「事件」であると思います。 ------------------------------------------------------------------- 事業仕分け 第2弾 2010-04-22 22:05:17 事業仕分けは、はじめから天下り廃絶と自民党のバラマキ補助金カットが前提であって、勝者が敗者を裁く東京裁判に似ています。 しかし民主党は弱腰で、到底天下りとバラマキ補助金を根絶させることはできないでしょう。 事業仕分け第2弾も進めて欲しいとは思いますが、もう一つ民主党にぜひやって欲しい税制改革があります。 それは「宗教法人課税論」であり、特に観光寺院や営利事業を行う寺院に対する課税強化です。 宗教法人に公益性があるとする合理的根拠は皆無です。 消費税の引き上げの前に宗教法人に対する課税を大胆に強化してください。 公明党が自民党と連立している「いまこそ」がチャンスです。 --------------------------------------------------------------------- 民主党の退路 2010-05-07 21:21:03 四面楚歌・八方ふさがりの民主党が、7月の選挙に勝つための「マニフェスト」としてではなく、あえて民主党の「退路」「引退の花道」として定めるべき政策を提言します。 まず、消費税を一気に欧米並に20%に引き上げます。 同時に贈与税・タバコ税・酒税・遊興税以外のあらゆる税金・税制(所得税・市県民税・自動車税等)を完全に撤廃します。 また同時に高速道路の無料化を行い、高校卒業まで義務教育化します。 その一方で行政コストを極限までカットし、補助金・助成金を撤廃し、国会議員・地方議員の数を1/2に減らします。 米軍基地を抱える沖縄県の消費税を10%にすれば、大型消費財の購入は沖縄で購入するほうが得になるので沖縄の経済が活性化し、国民が政権を信頼するようになります。 自民党がこうした大胆な改革ができない今こそ、大胆な改革を断行する好機なのです。 -------------------------------------------------------------------- 口蹄疫について 2010-05-18 23:06:05 東国原英夫知事は、家畜伝染病の口蹄疫の拡大で非常事態宣言を宮崎県内に発令しました。 畜産関係者の混乱・苦悩・損害は察するに余りある状況であり、同県の畜産の壊滅や、隣県・九州全域、さらには全国にも感染が拡大する可能性が否定できない状況です。 そうした騒動の中で、「あえて異論を唱える」立場から2点の見解を述べたいと思います。 1.口蹄疫の拡大が止まらないとの現状から、仮説を立ててみます。 だれかが、故意に国内ブランド牛の供給源である宮崎県で口蹄疫のウィルスをばらまいているのではないか? たとえば狂牛病(BSE)対策のため、外国からの牛肉の輸入を厳しく制限している我が国に対するある種の「対抗」「報復」という側面があるのではないか。 2.貴重な種牛の防疫体制が甘かったように思われる。 それほど貴重な種牛なら、一か所で飼育するのではなく、疫病対策として県内で分散飼育すべきであった。 また、無菌豚のようにブランド牛は無菌状態で飼育するべきであった。 3.民主党政権下における沖縄の基地問題のタイムリミット・7月総選挙の直前という視点から見ると、宮崎県の狂牛病の蔓延も東国原知事の国政への転身をくい止め、民主党政権の転覆をたくらむ者の陰謀と見えなくもない側面がある。 つまり、いずれにせよ狂牛病・鳥インフルエンザ等の家畜伝染病が過去に発生していたのですから、今回の牛や豚の口蹄疫の拡大はまさに予測可能な「起こるべくして起きた人災」と考えるべきなのです。 --------------------------------------------------------------------- 男子化粧室 2010-06-08 20:33:31 (画像は)JRの駅のトイレの表示です。 女性用トイレを「女子化粧室」と呼ぶことはやぶさかではありませんが、男性用トイレを「男子化粧室」と表示するのはやめて欲しいと思います。 都内のデパートのトイレもほとんどが「男子化粧室」と表示されています。 本来は「女子化粧室」という表示も「女性化粧室」と表示すべきなのですが、男性用トイレまで「男子化粧室」と表示されると、外国人から見ると「日本の男子は化粧するのか」と誤解されかねません。 かつては「便所」「トイレ」と表示されていた場所ですが、なんでも曖昧にしてオブラートにくるんで言いたがる我が国の「ことだま文化」が、とうとう男性トイレまでもを「男子化粧室」と呼ぶ有様は「もはや黙っておれん状況」です。 厠(かわや)は、あくまでも厠であって、断じて「化粧室」ではありません。 また「化粧室」も断じて厠ではありません。 軟弱な表現は国民を軟弱にするだけです。 ----------------------------------------------------------------- 政権交代を実現したけれど 2010-06-16 22:17:53 「民主党も頼りないけど、自民党政権に戻るほうがイヤだ。やっぱり自民党政権に戻るよりは、民主党のほうがマシだ」 多くの国民がそう思っているはずです。 選挙前に選挙を左右するような発言は控えるべきですが、「沖縄の自己決定権−地球の涙に虹がかかるまで」(未来社)の中で当時、副総理・財務相だった現:菅首相が非公式発言ではあったが、「沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。もうタッチしたくない」と漏らし、さらに「もう沖縄は独立した方がいい」と言い放ったとされています。 沖縄という固有の国土の割譲と、沖縄島民の切り捨てを口にする人物が民主党の代表であることにほとんどのメディアが注目しないのはなぜなのでしょうか・・・ ----------------------------------------------------------------- JR目白駅の張り紙 2010-06-25 14:33:13 山手線の目白駅のエレベーターの中に、最近画像のような張り紙が掲示されました。 エレベーターの中で大声で携帯電話でしゃべることは、確かに「うるさい」と感じることはありますが、エレベーターの中で携帯電話の電源を切ることを強制する合理的な根拠や権限が、はたして駅長にあるのでしょうか? またエレベーターに乗るつど、わずか10秒ほどの間にどれだけの利用者が実際に携帯電話の電源を切るのか、その実効性を考えると画像のような張り紙は意味がないように思えます。 むしろ目白という外国人も多いセレブの街に無用の張り紙が増えることで、目白駅を利用する人たちのマナーが悪いと印象づけることになるのではありませんか? ------------------------------------------------------------------- 名古屋場所 出場辞退 2010-07-04 09:38:54 野球賭博をめぐる(財)日本相撲協会の一連の事件で大関らに「出場を辞退させる」ことが特別調査委員会の結論として発表され、大関は懲戒解雇となることが明らかになりました。 ところで「出場を辞退させる」という決定は、正しくは「出場停止」とすべきであり、そうした厳しい処分がその後に続くさらに厳しい「懲戒解雇」処分につながるのです。 大関に出場を辞退させるとの決定は、文脈的には「その後に温情ある処分が下るであろう」との期待につながるのであって、この「大関に出場を辞退させる」という特別調査委員会の決定は矛盾した表現、もしくは誤った表現と言わざるを得ません。 この際、(財)日本相撲協会は財団法人を返上して(株)日本相撲協会として改組し、今後は単なる相撲興業団体・営利法人であることを明確にすべきだと思います。 ------------------------------------------------------------------- 拝啓 大学病院 殿 2010-07-05 22:48:22 都内の大学病院に検査のため数回通院しました。 その大学病院でふと気付いたのですが、診察室のドアに本来であれば、「1」「2」「3」「4」「5」「6」と表示すべきなのに、なんと「1」「2」「3」「5」「6」と堂々と表示されていました。 そればかりか診察カードや、会計番号にも「40」と「400」番台がありませんでした。 最先端の科学と最先端の医学が凝縮された新しい大学病院で、数字の「4」が縁起が悪いと考えられてこれを忌避する迷信が、こんにちなお、依然としてまかり通っている現実を目(ま)の当たりにして、私はあきれると同時に正直言って愕然とさせられ、思わずそのレベルの低さに苦笑いたしました。 たとえば、数字の「4」が「死」を連想させるのであれば、「3階」は「産科医」を、「5階」は「誤解」を連想させるのではあり、さらに「医師」は「縊死」(いし:首つり)を、「内視鏡手術」は「内死狂死術」(笑)を連想させるのではありませんか? まさか「4月」は患者さんは入院させないのでしょうか? この国の「国際化」のためにも、また外国から来た医師や科学者のためにも、せめて大学が「迷信」や「縁起かつぎ」で「4」を忌避することはやめてください。 ちなみに私の好きな数字は「4」(ヨン)です! --------------------------------------------------------------------- ラッキーナンバー4 2010-07-11 11:21:52 【Unknown (Unknown):私もラッキーナンバーは4です。4がないことで、大学病院側は不便がないのでしょうか?】 このブログはごく限られた熱心な読者だけが閲覧しているようで、コメントが届くことはほとんどなく、非常にマレなのです。 久しぶりのコメントに、ちょっとビックリした次第です(苦笑) 「4」という数字を忌み嫌うことで、どのような問題が起きるのか、考えてみました。 たとえば診察の順番が50番だったと仮定し、すでに診察中の患者さんの診察番号が39番であったとします。 50番の診察を待っている患者さんはこの時点で「まだ10人診察待ちの患者さんがいるな」と考えてトイレに行こうと考えます。 ところが「4」を忌避する病院では39番の次は、いきなり「50番」なのです。 合理的・科学的根拠がなく、故意に「4」を忌避することは、もしかしたら憲法によって保障された「平等の権利」や「信教・表現の自由」を侵害する行為なのかも知れませんね。 特に、公立の病院では。 -------------------------------------------------------------------- 子宮頸ガンについて 2010-07-13 23:21:38 このところ、子宮頸ガンの予防や撲滅を唱える女性の政治家や子宮頸ガンの予防ワクチンを低年齢層に投与する運動が目立ちますが、子宮頸ガンには大きな誤解があります。 まず子宮頸ガンは「子宮頸ガン」になる前提として「性行為感染症」の一つであるヒトパピローマウイルス (HPV) の長期間の感染があり、ほとんどの論者がこの事実を見落としています。 実は子宮頸ガンは、繰り返される性交によって子宮頸部扁平上皮にヒトパピローマウイルス (HPV)が感染し、これがやがて子宮頸部扁平上皮ガンに発展します。 もちろん、一度でも性交経験のある女性は、誰でも感染する可能性がありますが、当然、性交経験年数の早さや不特定多数の男性と性交をしたり性交の回数が多い等の要因が発病リスクを高めます。 つまり、子宮頸ガンはある日突然細胞が暴れ出して発症するガンではなく、まず性行為感染症であることを女性自身が明確に認識することで予防や発症・早期発見が可能なガンであることを自覚すべきなのです。 著者は女性に対して「みだりに性交をするな」「貞節を守れ」「純潔であれ」と主張しているのではありません。 性交には「性行為感染症」や子宮頸ガンのリスクがあることを女性が自覚し、安易な快楽を求めることを自戒すべきです。 また、男性も「ペニスはけっして清潔な器官ではない」ことを認識すべきであり、性交の前に「ウィルス性イボ」の原因でもあるヒトパピローマウイルス (HPV)を洗い落とす習慣を身に付けてください。 (このブログは「脳内写生」にも転載しています) --------------------------------------------------------------------- 4原色カラーテレビ 2010-07-23 12:51:13 シャープ 「AQUOS クアトロン」のテレビCMでは吉永小百合が「テレビは50年間3原色でした」とナレーションしています。 「AQUOS クアトロン」はレッド・グリーン・ブルーの3原色(写真左)で表現していたカラーテレビに黄色を加えて「レッド・グリーン・ブルー+シアン」の「4色原色」(写真右)になりました。 考えてみれば、カラー印刷はもともとC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色から成り立っており、カラー印刷のことを4色(4C)印刷とも呼びます。 従って黄色(シアン)を加えればより綺麗な画像が表現できることは印刷の世界では「常識」であったのであり、「なにをいまさら」という感じなのですが、テレビの技術が4原色になるのに50年もかかったことを考えれば拍手を送りたい心境です。 しかし、カメラの受光素子に明確に黄色を識別する素子がなければ4原色カラーのテレビで鮮明な画像を表現できないのではないかとも思います。 これで金髪・ブロンドの美人が登場するアダルトビデオがより美しく見えると期待しているアナタ、まずシャープ 「AQUOS クアトロン」を購入すべきですよ。 ------------------------------------------------------------------- 金賢姫:元スパイの宿命 2010-07-25 19:21:45 旧ソビエトから米国に亡命した軍人やスパイ、あるいは諜報活動がバレて逮捕され、その後思想の「転向」を表明した元スパイは、保身のために自己が有する情報を切り売りしなければ生きていけないという宿命にあります。 そして、常に「まだ公表していない重大な情報があるそぶり」や「母国の重大な秘密を握っているそぶり」をしながら、政治家やマスメディアの注目を喚起し続けなければなりません。 もし、情報の切り売りと政治家やマスメディアの注目を喚起し続けることをやめると、元スパイはたちまち居場所がなくなり、「抹殺」されかねません。 従って、元スパイがあれこれ注目を浴びる言動を行っても、常に「結局は新たな情報は得られなかった」という結果になります。 金賢姫氏がTVインタビューのなかで見せた「情報の出し惜しみ」は彼女の当然の保身なのです。 ------------------------------------------------------------------- 風鈴の騒音 2010-07-30 13:52:33 商店街がBGMを一日中「タレ流し」的に放送するとか、レストラン等で場違いな音楽を流していたり、銀行やデパート等で特に関心がない音楽を無理矢理聞かされることがあります。 これらは音楽ととらえるより、音の公害あるいは騒音の流布とも言うべきもので、むしろ抑制して欲しいのですが、著者が住む都内の商店街では150メートルの区間にある商店が一斉に同じ形の風鈴を約30個軒先に取り付けました。 このため「リーン・リーン」と終日やかましい金属音が聞こえて来るのですが、ここまで風鈴が増えると「涼味」とか「風情」「情緒」などと言っておれない騒音で、甲高い金属音が苦手な人には苦痛ですらあります。 「良かれと思ってやったこと」が裏目に出ることは良くあることですが、商店街の関係者も「過ぎたるは及ばざるがごとし」というコトワザをぜひ思い出して欲しいと思います。 --------------------------------------------------------------------- ペチパンあるいはペチパンツ 2010-08-04 10:03:29 以前、姉妹編であるブログ「脳内写生」でも論じたドロワーズ(ズロース)ですが、その後「ペチパン」とか「ペチパンツ」と呼ばれ、若い女性の間で流行していることは判明しました。 「ペチ」はペチコートのことであり、スカートの透視防止やスカートのボリュームを出し滑りを良くする、あるいは股間を隠すためにスカートの下にはく「アンダースコート」のことで、その歴史は古く19世紀頃まで遡ります。 いわゆる「ギャル」の間でわざとチラ見せする「見せパンツ」「見せブラ」が流行しましたが、この「ペチパン」はその「見せパン」が外にはみ出して進化したもので、当初はワンピースやスカートの下に履き、その裾からチラ見せする「ペチパン」としてブームになりました。 ところが「ペチパンはかわいくて安い」と主に渋谷のギャルの間で火が付いたそうで、折からのショートパンツ・ブームに便乗した形で「ペチパン」そのものを「ショートパンツ」の代用として着用するファッションが出現したのです。 多分、ショートパンツよりルーズなので「動きやすい」のかも知れません。 著者が「ドロワーズ姿で街を歩く女性が出現」とブログ「脳内写生」に書いたのもこの頃のことです。 その後、大手通販サイトで多くのデザインが登場し、本来ペチコートは下着なので表に出さないことが常識であったのに、逆に「ペチパン」は単体で着用し、本来下着であったものを 堂々と見せることが定着してしまいました。 著者は「ペチパン」が流行するもう一つの要素として「ペチパンは貧弱な日本女性のオシリを見事に隠し、ボリュームアップする効果がある」と分析しています。 ちなみに、ある通販サイトでは「ペチパン」が年間5万5000枚も売れているそうです。 -------------------------------------------------------------------- 山ガール&山スカート 2010-08-09 20:55:43 サーフィンしないのにクルマの屋根にサーフボードを乗せてサーファーの気取りでナンパする若者を「丘サーファー」と呼びましたが、アウトドアブームの中で「山ガール」と呼ばれるアウトドアファッションを取り入れた若い女性が多数出現しています。 また「山ガール」の一部には富士登山に挑戦する者もあり、その一方で「山スカ」(山スカート)なる珍品まで登場しました。 そもそも私は、自己の登山経験から高齢者登山に否定的でした。 平地では「まだまだ体力がある」と過信していても、高地では心肺機能が低下し天候や体調の変化に身体がついていかないからです。 同様に、アスファルトの道路しか歩いたことがない者がいきなり重い登山靴を履き、重いリュックザックを背負って山道を歩いても、ただ苦しいだけです。 機能重視のアウトドアファッションを「オシャレ&カジュアル」にアレンジして、登山ガイド付きで「楽しく」「私らしく」「いい汗かいて悩みを吹き飛ばそう」「大きなことを成し遂げたい」「日常生活では味わえない、体を使っての挑戦」「自然の中で嫌なことをか忘れたい」「ストレスの発散」とあれこれ理屈を付けていますが、実は人間の介入を冷酷に拒む大自然の前では彼女たちの「はかりごと」など、まったく通じません。 まあ、一度は登って見ることはやぶさかではありませんが、富士山はあまりにも観光化・俗化されすぎていて、冷静にみれば50年も前から「巨大なゴミの山」なのです。 だからこそ世界遺産の登録も失敗したのであり、夏場に集団で登れば初心者でも登れる観光スポットになったのです。 この富士山に「ご来光を拝みに行く」とか「パワースポットで人生を変えたい」と思って出掛けても、結局は雑誌アンアン・ノンノがかつてさんざん繰り返した「自分探しの旅」の 焼き直しでしかありません。 ハッキリ言えば、自分の外に自分を捜しても自分の外に自分はないのです。 むしろ「山ガール」のブームは、企業側のマーケティング戦略に乗せられた若い女性がいるだけで、そもそも山に向かって「自分の力を試してみたい」と考えること自体が大自然の脅威を軽んていることになるのです。 山ガールの恐いところは、このことにまったく気付いていないことです。 --------------------------------------------------------------------- 終戦記念日と非武装中立論 2010-08-16 13:50:01 TVは終戦記念日(正しくは8/15は敗戦記念日、連合国側はミズーリー号で無条件降伏の調印式が行われた9/2を勝戦記念とする)をはさんで、戦争の悲惨さや過酷さを繰り返し強調してみせます。 そして日本には基地はいらないとか、非核三原則の理想を唱えます。 そして、その極限にあるのが非武装中立論であり、この古くて実現不可能な理想を「ことだま」のように唱えれば「いつかきっと平和が訪れる」と信じて切っています。 しかし、人類史上・この地球では戦争が消滅した日は1日としてなく、小国が大国と対抗するとか大国が小国を併合しようとしたら武力しかないのが現実です。 非武装中立論は、あまり品の良い「たとえ」ではありませんが、しばしば「ミニスカート」になぞらえられます。 若くて魅力的な女性が超ミニのスカートを穿いて無防備な姿で街を歩けば、間違いなく男たちの視線を引きつけ、すこしでも油断したらレイプされかねません。 非武装中立とは、若くて魅力的な女性が超ミニのスカートを穿いて無防備な姿で弱肉強肉・大国の覇権主義の中を歩きまわることであり、ただ超ミニのスカートを穿いているだけで「私をレイプ(侵略)してください」と誘っていると見なされることを意味しています。 戦後、被爆国として毎年「平和宣言」を行い、核兵器の恐ろしさ・悲惨さを65年間も世界各国にアピールして来ました。 しかし、それにもかかわらず核保有国は増え続けています。 皮肉な見方をすれば、広島・長崎国が核兵器廃絶を訴えるれば訴えるほど、逆に核兵器は増え続けてきました。 つまり広島・長崎の平和へのアピールは、「それほどものすごい兵器なら是が非でも手に入れたい」と言うメッセージとして受け取られた可能性すらあるのです。 著者は世界唯一の2度の被爆国として、みたび被爆国になりたくない・真に平和を願うのであれば、我が国こそ核武装する権利があるのであり、むしろ堂々と核開発し、核武装すべきであると常々主張してきました。 どの政党が主張しようと、非武装中立論は核保有国を「ほくそ笑ませる」だけであり、うがった見方をすれば非武装中立論は核保有国が裏で画策して我が国に植え付けた永遠に消えない「ことだま」であるかも知れないからです。 --------------------------------------------------------------------- 民主主義とクジ引き 2010-08-21 21:51:24 民主主義は多数決が原則です。 ところが選挙や多数決では決着が付かない場合(例:10対10の同数など)、実はクジ引きで可否を決めることになります。 政策や人物を選んで投票しても、開票の結果「同数」となり決着がつかないと、民主主義は一転して数の力ではなく「クジ」という運で決着を図ろうとします。 そしてこの運の結果を天命であると信じ込むのです。 民主主義は多数決なのに、それでも決着が付かないと最後は「クジ」で決めるのです。 つまり、政策も人柄もはじめから意味がないことになります。 選挙は茶番なのでしょうか? 選挙が茶番なら、サッカーのPK戦のほうがよほどマシであり、開票結果が「同数」の場合、決戦投票を行って決着すべきです。 クジ引きでナカソネ氏を選んだ自民党よ、ナカソネさんは「天命」で選ばれたのですよ。 -------------------------------------------------------------------- 民主党:代表選挙 2010-08-27 11:03:51 民主党の代表選挙に小沢さんが出馬するとの意向を固めたそうです。 民主党の議員さんは党内の勢力図を分析して、誰を支持したほうが出世できるかと考えて投票すると思いますが、ちょっと待っていただきたいのです。 1年前に民主党に投票した有権者は自民党政治に嫌気をさして、政権交代を望んだ訳です。 そして、少々ド素人の政治家集団らしい失策が続いても、国民の多くの皆さんは「自民党のゼネコン利権政治よりマシだ」と思って「ガマン」してきたはずです。 ところが、次期民主党の代表を選らぶ選挙に、まさに故田中角栄氏や故金丸信氏からゼネコン利権政治を学んで、地元の青森でゼネコン利権政治を行ってきた小沢さんを民主党の代表に担ごうとしています。 いくら民主党がド素人の政治家集団であってプロの政治家がいない状況でも、剛腕と呼ばれるほどゼネコン利権政治にまみれてきた小沢さんを代表に選ぶとは、あまりにも国民の感情から乖離しすぎた選択です。 民主党が小沢さんを党首に選び、小沢さんを総理総裁に選ぶのであれば、国民は「それならゼネコン利権政治に精通した自民党のほうがマシだ」とまたもや心変わりするのではありませんか? コンクリート優先から人間優先の政治へ、この民主党のスローガンには少々苦笑させられましたが、その民主党がコンクリート優先の実績を持つ小沢さんを代表に選ぶとしたら、これは偉大なるブラックジョークとして後生に残ることでしょう。 --------------------------------------------------------------------- 熱中症対策 2010-09-02 22:36:08 「冷房がない」「冷房が苦手」「生活保護を受けている」等の理由で高齢者が熱中症で死亡する事故が多発しています。 エアコンがないために熱中症で死亡するとは気の毒ですが、工夫が足りないように思われもわれます。 古来より、冷房がなくても寒いと感じるような「生活の智恵」があります。 それは手ぬぐいやタオルに水道水をひたし、これを軽く絞り、体の表面に軽く当て、ウチワや扇風機で軽く扇ぐという簡単な方法です。 水に浸して軽く絞ったタオルは、露出した体のヒフの広い範囲に軽く当てて下さい。 ゴシゴシこする必要はありません。 あとはウチワで静かに湿らせた部分を扇ぎ、ヒフが乾いたらまた湿らせて扇ぐことを繰り返すだけです。 これを何度か繰り返していると、気化熱が体温を奪うので体温そのものが低下し、寒気がします。 夏の終わりに是非一度、この身体冷却法を試してみてください。 ------------------------------------------------------------------- デジカメの「画素数」 2010-09-08 12:17:08 家電量販店のカメラコーナーには「1000万画素」と表示されたデジタルカメラを多く見かけます。 「高精度」を求めるユーザーの増加に伴い、カメラメーカー各社は価格が10万円以下の普及型デジタル一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラにも「1000万画素」の機種を投入しています。 また携帯電話のカメラ機能でも、メガピクセルを実現するなど目覚ましい進歩です。 しかし、多くの消費者が、「画素数」を基準にデジタルカメラを購入していますが、実は「画素数」の多さだけが「綺麗な写真が撮れる」とは限りません。 私は現在も8年ほど前に購入したSONYの「サイバーショット」350万画素をいまだに愛用していますが、現在使用中の家庭用のプリンターで写真をプリントアウトすると、「1000万画素」のデジカメ画像も、「もはや骨董品」に近い350万画素のデジカメ画像もほとんど見分けが付きません。 なぜなら、デジカメの画素数が増えても、プリンターの描画能力が低ければ当然プリントアウトしても綺麗な写真にはならないからです。 私が所持している「サイバーショット」350万画素は、カメラの外観を見ていただくと判ると思うのですが、この機種はとにかくレンズが大きくレンズ部分は一眼レフ・カメラ並みの性能があります。 このため、たとえ350万画素のデジカメでも、レンズが集める光の量が多いので、レンズが小さい「1000万画素」のデジカメよりも鮮明な写真が撮れます。 また写真はカメラの固定と、撮影時の光の当て方が大きく影響します。 特に室内では照明の当て方に注意が必要で、補助照明を2台加えるだけで、ビックリするほど鮮明な写真が撮れます。 ちおなみに、パソコンにつないでデジカメで撮影した画像を見る場合も、「1000万画素」のデジカメデータをディスプレー上で完全に描画できないこともあり、結局、家庭にある機材では「1000万画素」のデジカメで撮影した画像を完全に再現することは困難なのです。 デジカメや携帯電話のカメラの画素数が急速に増大したのは、デザインや設計上、レンズを小さくする必要があり、レンズが小さくなったデメリットを補うために画素数を増やしたのだはないでしょうか。 最近、家電量販店に私が愛用する350万画素のデジカメを点検に出したところ、受け付けの男性が物珍しそうに眺めていました。 なお、このデジカメと同じ機種はあるオークションサイトで数千円で売りに出されていました。 ------------------------------------------------------------------- ブログ「脳内写生」の閉鎖? 2010-09-15 22:44:48 gooブログ「脳内写生」が、gooブログ側の措置で「閉鎖?」されたようです。 5年も続いたブログですが、無料のサーバの容量を超えたのか、大企業のCMを批判したせいなのか、一方的に「閉鎖?」となりました。 近々同名のタイトルのブログを他社のサイトで始めますので、しばらくお待ちください。 新たに始めるブログのURLはこのブログで告知いたします。 --------------------------------------------------------------------- 検察幹部の逮捕 2010-10-01 18:22:54 郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク改ざん事件で、最高検は今日、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43歳・すでに逮捕)の上司だった大坪弘道・前部長(57歳 現・京都地検次席検事)と佐賀元明・前副部長(49歳 現・神戸地検特別刑事部長)を犯人隠避容疑で逮捕する方針を固めたそうです。 最高検の調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は今年1〜2月、前田容疑者から「FDを故意に改ざんした」と報告を受けながら、小林敬(たかし)・大阪地検検事正と玉井英章前次席検事(現・大阪高検次席検事)に「故意ではなく、問題ない」と虚偽の報告したほか、FDの調査を行わず、改ざんを隠蔽(いんぺい)したとのこと。 最高検の聴取に対し、大坪前部長と佐賀前副部長は、いずれも「前田容疑者から『故意ではない』との報告を受け、過失だと思っていた」などと説明していました。 実は、検察官の面前で証人として供述調書を作成した経験があるのですが、その際、検察官は一貫して自分が想定した筋書きどおりの証言をするよう強引に供述を誘導すると共に、その筋書き従わないと証人である私に対して「偽証罪になりますよ」と平然と恫喝しました。 この時の体験を一言でいえば、まず「事実をありのままに述べた警察官に対する供述調書」などほとんど存在しないと言うことです。 しかも絶望的なのは、その供述調書を精査すべき検察官がさらにその裏付けとなる供述調書 を作り、警察官に対する供述調書を上塗りして補強することです。 従って、「ありのままに事実を述べた警察官に対する供述調書」もない一方で、ありのままに事実を述べた検察官に対する供述調書も存在しません。 そのうえ裁判になると裁判官は法廷担当の検察官の言いなりになります。 検察官には法廷指揮権があるからです。 また検察官は「検察一体の法則」に従い、内部の不正やミスが外部に漏れることもなく、内部告発もできない仕組みなのです。 これでは冤罪が生まれない訳がありません。 このため、今回の郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク改ざん事件が明るみに出たのは誠に希有なことであり、おそらく検察内部からの告発により幹部が逮捕されることは異例中の異例と言えます。 内部告発した検察官(女性)は多分辞職に追い込まれるでしょうが、私はその勇気に心から敬意を表したいと思います。 コメント (0) | -------------------------------------------------------------------- 中国初、ノーベル平和賞 2010-10-11 10:45:23 10月8日、中国の民主活動家:劉暁波(リュウ・ギョウハ)氏(54歳)に「ノーベル平和賞」が授与されることが発表されました。 劉氏は1989年の天安門事件の際、北京の天安門広場でハンストを行った知識人の1人で、事件後も中国内にとどまって民主化を訴えて来ました。 彼は中国政府による幾度もの弾圧に耐え、「共産党独裁の廃止・中国の民主化」などを求めた「零八憲章(れいはちけんしょう)」(通称:「08憲章」2008年制定、署名者は6000人以上)の起草に参加し、そのことが「国家政権転覆扇動罪」に当たるとして11年の刑を宣告され、現在服役中です。 すでに報道されたように、中国政府はノルウェーのノーベル賞委員会の発表に反発する声明を出すと同時に、ネット検索で劉氏の名前などを使えなくするなど、即座に言論統制・言論弾圧を開始しました。 TVのニュース番組では、同氏の受賞を報じるCNNやNHKのニュース放送を中国国内に配信されないように遮断する場面が報じられていますが、ノーベル賞委員会や米国やフランスの首脳らは、経済成長に見合う民主化を行うべきであり、同氏を釈放すべきであると表明しています。 尖閣諸島の漁船衝突事件や日本人社員4名の身柄拘束事件、あるいはレアメタル禁輸など、中国政府はこのところ強行な姿勢を見せ、国際社会に大きな波紋を投げかけていますが、こうした姿勢は後になるとことごとく裏目に出ているようです。 多くの国民が「そうか、中国はいまだに独裁国家だったのか」と思うと同時に、「軍事施設の表示がない場所で、しかも毒ガス兵器の処理のために調査に行っていた日本人社員が職務上写真を撮影したことがスパイ行為に当たる」と見なされ、その場にいた4人がある種の「人質」にされるようなコワイ国であったとの現実をまざまざと見せつけられた思いがしました。 ノルウェーのノーベル賞委員会は、こうした独裁国家:中国で劉暁波氏が秘かに抹殺されないように、ノーベル平和賞を授与することで同氏の安全と生命を守ったのだと思います。 ところで、ノルウェーのノーベル賞委員会は我が国の鈴木章氏・根岸英一氏に「ノーベル化学賞」を授与することを発表しましたが、実はこの研究は30年も前の発見であり、当事者の間では「なんで今頃の受賞なのか?」と受け止められています。 どうやら、「ノーベル化学賞」は年功序列で選ばれるらしく、最先端の発明には授与されない賞のようです。 --------------------------------------------------------------------- チリ、33名の救出 2010-10-17 11:48:23 チリの炭坑で700メートルの地下から70日ぶりに33名の作業員が救出されました。 あの感動的なシーンを中継でご覧になった方も多いと思います。 そして、この救出が同国の大統領に政治的に利用されたとか、生還したそれぞれの作業員の今後の生活につて色々の推測がなされています。 また救出後のPTSD障害(心的外傷性ストレス)についても、充分なケアが必要であるとの専門家の指摘も多数見受けられます。 そうしたすべての要素を踏まえたうえで、私はあえて異見・異論を申し上げなけばならなりません。 それはどのようなケアを行おうが、彼らがどんなに有名になろうが、この33名の中の数名が1〜3年以内に自殺したり、事故に遭遇して「あっけなく死亡してしまう確率がきわめて高い」という経験則があるからです。 九死に一生を得た人ほど、思いがけない事故や意外な理由で自殺するケースは驚くほど多くの事例があり、九死に一生を得た人は「自分は強運の持ち主だ」とか「不死身である」、あるいは「自分には幸運の神様が付いている」と過信しやすいために、逆に普段の生活で油断しがちで「つまらないことで命を落とす」ことがあります。 「好事、魔多し」とは、まさにこのことです。 特に熱心な信仰を持っている人や強固な信念を持っている人、さらに脳天気な人は注意が必要です。 救出された33名の中に、こうした特性を有している人が何人もいましたので、あえて警告を込めて予言させていただきました。 ------------------------------------------------------------------- 中国の本質 2010-10-24 11:35:25 尖閣諸島での漁船衝突事件、さらにその直後に旧日本軍が中国に放置してきた化学兵器の処理施設の建設のために中国国内にいたフジタ社員4名の拘束、しかもその拘束理由も「軍事施設と明記されていない地域で、軍事施設を撮影した疑い」というもので、服役中の民主化のリーダーがノーベル平和賞を受賞すると国家として猛然と反発しました。 このほかにも、レアメタルの事実上の禁輸措置や日本への観光の抑制など、まだまだ中国の敵視は続いています。 そして、中国各地で反日デモが発生すると明らかに器物損壊を行っている若者のそばにいる警官が、彼らを逮捕しようとしない映像も多数のメディアを通じて見ることができました。 こうした一連の中国の対応を見ていると、農薬入り中国製冷凍ギョーザ事件と同様、中国の本質あるいは中国の正体は依然として共産党独裁政権なのであり、強大な武力を有する危険な軍事国家であることがより鮮明になってきました。 今回の騒動で、「中国は決して油断してはならない隣国であり、世界の良識が通じない国である」との認識が我が国の国民のあいだに深く定着したことはむしろ「有益」であったのであり、中国は今後このイメージを当分のあいだ払拭できないでしょうし、その結果中国は目に見えない形で大きな国益を損なったことになるはずです。 今、中国が焦っているのは「一人っ子政策」の結果、急速に進展する高齢社会を支える経済力もなければ、そのインフラもなく、若者たちに明るい未来を呈示できないことに起因します。 ------------------------------------------------------------------- 事業仕分け:第3弾 2010-10-29 11:36:46 事業仕分け:第3弾が始まりました。 しかし、「事業仕分け」と言いながら、仕分人が行っていることは「国家予算の捻出」であり、国民にとって本当に必要な事業なのか否かを見極め、費用に見合わない事業は完全に廃止するための「仕分け」が少ないように思われます。 特に「総事業費の20%を削減する」といった結論は国民から見て意味がないのであり、「オール・オア・ナッシング」(ゼロか100%か)こそが仕分人の真の職務であるべきです。 政治家は大所高所から国家のビジョンを策定すべきであり、ムダの排除・天下りゼロ・補助金カットは快刀乱麻のごとく大胆かつ非情に実行すべきです。 特に自民党時代に構築された官僚の馴れ合い事業、特に天下りのための事業は、これを完全に廃止することを前提に仕分けすべきでしょう。 それでなければ国民から見て、民主党を選択した意味がありません。 ダジャレで恐縮ですが、民主党の「仕分人」は、自民党政治に対する「必殺仕置き人」であるべきです。 --------------------------------------------------------------------- 尖閣諸島 中国漁船衝突事件 2010-11-05 12:42:24 動画サイトに海上保安庁が撮影したビデオが投稿され、テレビニュースでその画像が公開されました。 政府および海上保安庁は「最悪のタイミング」と受け止めているようですが、横浜でのAPEC開催を前に、私は逆に「素晴らしいタイミング」のリークであると思っています。 中国漁船側に、これだけ不利な証拠がありながらあっさりと船長を釈放したことくは、それこそ「噴飯もの」「国辱もの」ですが、体面やメンツを重んじる中国をインターネットという国際的なメディアを通じて体面を傷付け、メンツをつぶし、一蹴したことはまさに痛快であり、実に良く計算したリークであり、拍手したい気分です。 尖閣問題で派手にデモを行った若者達の、今後の反応が「見もの」です。 -------------------------------------------------------------------- 領土問題を解決できない国 2010-11-07 12:07:56 前回、中国漁船の衝突事件についてコメントしたところ、従来の5倍以上のアクセスがありました。 我が国にはロシアとの間には北方領土問題があり、中国との間には尖閣諸島や鳥島の領土問題があり、韓国との間には竹島の領土問題があり、台湾との間にも尖閣諸島の領土問題があり、これらの領土問題は65年間も未解決です。 ひとことで言えば、我が国は領土問題に囲まれているのであり、自民党であれ、民主党であれ領土問題を先送りするだけで、領土問題を解決できなかった国なのであって、領土問題を解決できる政治家がいない国なのです。 この事実を中国もロシアも見抜いてしまっているのであり、我が国の政治家は領土問題についてただ「遺憾である」と発言するだけであると「舐められている」のです。 「遺憾」とは単に「残念」ということであり、本来責任ある政治家が口にすべき言葉ではありません。 政治家は「遺憾である」と言う前に明確に領土問題に付いては「警告」すべきであり、その「警告」が無視されたら「報復する」という具体的な「次の手」が必要です。 国際政治は双方の「衝突」や「報復」が現実になったとき、ようやく「交渉」や「調停」に乗り出すのであって、ただ「遺憾だ」と繰り返すだけでは相手国にとって「カエルの面にションベン」なのです。 余談ですが、あらゆる情報はいつか漏れるのであって、特にデジタルデータは必ず流出し、そのコピーが必ず出回ります。 テロ対策の機密データの流出や今回の中国漁船の衝突映像、様々な顧客データの流出などを思い出してみてください。 そして流出したデータに直面したとき、我々はただそのデータを見て驚くのではなく、冷静に「流出」の背景やその「影響」を見極める必要があるのです。 --------------------------------------------------------------------- ジョン・F・ケネディ 2010-11-21 11:48:18 1963年11月22日、遊説先のテキサス州ダラスで暗殺されたジョン・F・ケネディ(第35代アメリカ合衆国大統領)事件から47年になります。 ジョン・F・ケネディってだれ?という世代も多いと思いますので「Wikipedia」からプロフィールを引用しておきます。 【ケネディは20世紀生まれの最初の大統領であり、カトリック教徒として初の(現在までで唯一の)大統領であり、アイルランド系アメリカ人としても最初の大統領となった。 さらに(著作『勇気ある人々』で)ピューリツァー賞を受賞した唯一の大統領である。ケネディの在任中、ピッグス湾事件、キューバ危機、ベルリンの壁の建設、米ソの宇宙開発競争、(黒人の)公民権運動の高まり、ベトナム戦争につながる南ベトナムへの軍事介入など多くの歴史的事件が発生しているが、特にキューバ危機の対応においては「第三次世界大戦」「米ソ全面核戦争」の危機を回避したと評価される。 ケネディは1963年11月22日、テキサス州ダラスで遊説中に暗殺された。犯人として捕らえられたリー・ハーヴェイ・オズワルドは、わずか二日後にジャック・ルビーによって射殺された。FBI、ウォーレン委員会、下院暗殺特別委員会(HSCA、House Select Committee on Assassinations)のいずれもオズワルドが犯人(単独犯)であるという結論を出している。(HSCAのみが単独犯でなく共犯者のいる可能性を否定できないとしているが、特定の団体がかかわっているとはいえないと結論づけている。)数々の謎と共に、ケネディ大統領暗殺は歴史に残る事件となったが、若かったケネディは就任時からアメリカ国民に期待され、現在に至るまでアメリカ人の好きな大統領ランキングの上位に上がり続けている】 以上がジョン・F・ケネディに関する予備知識なのですが、今月インターネットTVで放送されている「ジョン・F・ケネディ」の特集を見て、照準つきライフルで離れたところから狙撃され暗殺された唯一の大統領であることを知りました。 つまりこの狙撃は、明らかに「訓練を受けた人物」によるものなのです。 またこの特集を見ているとFBI・ウォーレン委員会・HSCAのオズワルド単独犯説よりも、狙撃は2か所から行われたとする説のほうが「状況証拠」が多いように思えます。 我が国の中国漁船の船長逮捕でも「国際政治に配慮して」釈放したと地検が発表したように、ジョン・F・ケネディの暗殺事件でも米ソの冷戦やキューバとの対立激化を避けるために米政府はこの事件をより小さくまとめ、徹底的に犯行グループを摘発するのではなく、むしろ「オズワルド単独犯」と断定することで「国際政治に配慮して」国内の事件として処理したかったのだと思います。 ジョン・F・ケネディの暗殺事件は、国家とは冤罪のように「なかったことを、有ったようにする」こともできるのであり、反対に「有ったことを、なかったようにする」こともできる実例のひとつなのです。 ------------------------------------------------------------------- 北朝鮮国営放送 2010-11-29 10:30:50 朝鮮中央テレビのニュース映像を、わが国のTVがニュースなどで紹介することが増えています。 そしてあの民族衣装を着た女性アナウンサーの口調に奇妙なインパクトを感じる視聴者も多いと思います。 特に彼女の口調は独特で、ニュースのコメントを読んでいる場合でも強く感情を込め、時に怒ったような口調でカメラを睨んだりします。 またそのコメントが独特で、「正義と平和の盾である核抑止力を、おとなしく手放す我々ではなく、まして親米の手先の李明博(大統領)ごときが騒ぎ立てても駆け引きの対象にはならない」と、国家の意思を伝えつつ、韓国の大統領を呼び捨てにして、批判と脅しを公然と口にします。 彼女は「将軍様」の、みごとなまでのメディアコントロールの権化(ごんげ)なのでしょうが、いったい誰があの侮蔑的で恫喝的な過激なコメントを書いているのか大変興味があります。 たとえば米韓演習を「柴を背負って火の中に飛び込むに等しい盲動」とし、「挑発者たちの下手な射撃を無慈悲で激しい叱責(しっせき)によって裁くことが、われわれの原則的立場」と述べたり、「0,001?でも侵略したら根絶やしにしてやる」と言った恫喝は彼女特有の口調にみごとにマッチしていて、まるで講談の「啖呵(たんか)切り」のようです。 (そうか! あの口調は口先だけで威勢良く「啖呵」を切っている極道者の口調なんだな) ところで「0,001?でも侵略したら」と堂々と北朝鮮はおっしゃいますが、拉致事件では0,001?どころか何?も我が国の国土を侵略し、市民や少女を誘拐なさったのではありませんか? そう考えると、彼女が口にする恫喝はやっぱり極道者の「啖呵」と同じで、威勢はいいけど非常に空虚でハッタリだらけの発言なのだと納得できます。 ------------------------------------------------------------------- 歌舞伎の歴史? 2010-12-08 23:22:40 「ウィキペディア (Wikipedia) フリー百科事典」から引用しつつ、それを私が補足する形で、長文になり恐縮ですが歌舞伎の歴史を述べてみます。 歌舞伎という名称の由来は、「傾く」(かたむく)の古語にあたる「傾く」(かぶく)の連用形を名詞化した「かぶき」だといわれてます。 戦国時代の終わり頃から江戸時代の初頭にかけて京や江戸で流行した、派手な衣装や一風変った異形を好んだり、常軌を逸脱した行動に走ることを「傾く」(かぶく)と称していました。 若き織田信長が「かぶき者」と呼ばれたのは有名です。 一方、伝承によれば慶長年間(1596年〜1615年)に出雲国の松江出身の娘が出雲大社の巫女となり、文禄年間に出雲大社勧進(資金集め)のため諸国を巡回しまところ思うように資金集めができず、窮余の策として派手な衣装を着て「ふくらはぎ」をあらわにして歌舞音曲(かぶおんぎょく)に合わせて踊ったところ、これが好評で「出雲大社の巫女が京都で『かぶき踊り』を行った」と噂が広まりました。 このため慶長8年(1603年)に京都の北野天満宮で興行を行い評判となったことで、出雲の阿国(画像)が歌舞伎の元祖と言われています。 阿国については、出雲大社の巫女だったとの説もあり、四条河原などで勧進興行を行ったことから「河原者(*)」であったとの説もあります。 (*河原者:「河原乞食」「河原人」とも言う。中世日本の代表的な被差別民・賤民の一種で、主に屠畜や皮革加工を「なりわい」としていたと言われる。現代用語の「河原乞食」とは芸能関係者を指す言葉である) つまり阿国は、出雲大社の巫女であると同時に、「河原乞食」と称される階級に類していたのであり、その生い立ちを踏み台にして日本古来の楽器が奏でる音曲に合わせて「流行歌」を歌い、それに合わせて踊りを披露したり、戦国時代の終わり頃から流行した派手な衣装や一風変った異形の「傾く者」のマネをして男装するなど、当時最先端の演芸を生み出し、出雲大社の資金集めを行った芸能の天才でもあるのです。 当然、阿国の一座が有名になるとこれを真似した芝居が遊女らによって盛んに演じられるようになり、これが後に「遊女歌舞伎」となりました。 しかし、江戸幕府は派手な衣装を着て「ふくらはぎ」をあらわにして歌舞音曲(かぶおんぎょく)に合わせて遊女が踊る興業を「風紀が乱れる」と見なして弾圧しました。 事実、阿国が慶長12年(1607年)、江戸城で勧進歌舞伎を上演した直後、その消息が途絶えています。 寛永年間(1624年〜1643年)に遊女歌舞伎が禁止されると、「芸妓」の「妓」の字に代わって「伎楽」の「伎」の字を用いた「歌舞伎」の表記が見られるようになりましたが、 江戸時代を通じてこの「歌舞妓」と「歌舞伎」は長い間混用され、明治時代になって現在用いられている「歌舞伎」の表記に落ち着きました。 平易に言えば、こうした表記や呼称の変化は「遊女によるエロい歌舞音曲興業」から「健全で芸術性の高い歌舞音曲興業」へと徐々に進化して行った過程でもあります。 そしてこうした弾圧や変化のなかで、逆説的に出現したのが弾圧されやすい「遊女によるエロい歌舞音曲興業」ではない、若い男性が女装して演じる「若衆歌舞伎」だったのです。 しかし、前髪を剃り落としていない少年の役者が演じる「若衆歌舞伎」が、男色売春の目的を兼ねる歌舞伎集団となって横行したことから、再び風紀を乱すとの理由から寛永6年(1629年) に禁止され、これが現代に連なる「野郎歌舞伎」の発生につながりました。 つづく --------------------------------------------------------------------- 市川海老蔵の功罪 2010-12-12 11:35:06 歌舞伎俳優:市川海老蔵が暴走族のメンバーに殴打された事件で、彼自身が「未熟だった」「軽率だった」「反省している」と記者会見で述べていますが、紆余曲折がある長い歌舞伎の歴史を振り返って見ると、重要無形文化財(1965年4月20日指定)・世界無形遺産(2009年9月登録)の歌舞伎界を毀損した今回の事件は「無期限謹慎」ではなく、市川海老蔵の酒乱による殴打暴行事件は、彼の引退や廃業につながりかねない相当大きな不祥事であったことが認識できると思います。 かつて「河原乞食」とさげすまれ、時に弾圧された時代から、多くの先輩たちが苦労して重要無形文化財や世界無形遺産の登録へと歌舞伎を発展させてきた「伝統」を考えると、どんなに逸材であっても一罰百戒の意味を込めてあえて厳しい処分を下すべきではないでしょうか? 今回の彼の事件は、普通の芸能人のよくある「ご乱行」とは明らかに次元が異なるからです。 (私のブログは「あえて異論を述べる」という立場で故意に苦言を呈することに徹していますが、ブログ「脳内写生」は大手企業のTVCMを何度か批判したことで、突如閉鎖されてしまいました。こうした処置は「ブログ利用規程」にも明記されていることなので「やっぱり・・・」と私は諦めておりますが、強者を弱者が批判したり、誤りを指摘することは「表現の自由」として憲法で保障されている行為でもあります。もしプロバイダーが、私のような「あえて異論を唱える」ブロガーをことごとく排除し、大手企業に迎合するのであれば我が国には真の表現の自由がないことになり、ある種の検閲が存在することになります。これでは中国がインターネットを検閲しているのと大差ないことになります。プロバイダーは大企業に迎合するのではなく、プイロバイダーとしてのポリシーを持って欲しいものです。 このブログもまた閉鎖されるかな?) -------------------------------------------------------------------- 市川團十郎の血脈 2010-12-13 13:58:18 前回、このブログで【多くの先輩たちが苦労して重要無形文化財や世界無形遺産の登録へと歌舞伎を発展させてきた「伝統」を考えると、どんなに逸材であっても一罰百戒の意味を込めてあえて厳しい処分を下すべきではないでしょうか?今回の彼の事件は、普通の芸能人のよくある「ご乱行」とは明らかに次元が異なるからです】と書いたところ、大変な数のアクセスがありました。 これほど関心が高いのであれば、もうひとつ加えておきたいことがあります。 それは「市川團十郎の血脈」です。 歴代の市川團十郎の系譜を改めて眺めて見ると、その系譜には何度も男子を養子に迎えた事実があります。 またせっかく育てた養子に「市川團十郎」の襲名を行っても若くして死去したり、自殺してしまった者もおります。 こうした系譜は一言で申せば、市川家は「男子が産まれにくく、男子世襲制の歌舞伎界において女子しか生まれない女系一族である」と言うことになります。 今回、問題を起こした市川海老蔵は市川家にとってまさに「一粒だね」の男子であったのであり、市川家にとって数百年に一人の逸材であったことになります。 海老蔵サン、あなたは歌舞伎界の長い伝統と長くつらい市川家の系譜の中にあって、その期待を一身に背負って将来「市川團十郎」を襲名する立場にあるのです。 その覚悟が本当にあるのであれば、お酒などに逃避するのではなく、ひたすら歌舞伎の芸をきわめる稽古に没頭すべきであり、歌舞伎以外の修行は無意味です。 逆に、その期待が重荷と感じるのであれば放蕩と自堕落に徹するべきです。 --------------------------------------------------------------------- 取出駅路線バス無差別襲撃事件 2010-12-20 13:50:03 「人生を終わらせたかった」 もし、この供述が犯行の真の動機であれば、「なぜ彼はひっそりと自殺しなかったのか」という疑問が生じます。 女子高生が通学に利用している路線バスに包丁を持って乗り込み、他人を無差別に斬りつけ、さらに犯行後に「殺すつもりはなかった」と供述し、それが「人生を終わらせる」ことになると考えるのであれば、彼の論理が杜撰(ずさん)であることになります。 たとえば学校や同級生に恨みがあり、校内で銃を乱射して数名を射殺し、最後に犯人がSWAT(警察特殊部隊)によって射殺されて事件が解決するといった事件が米国で時折発生します。 こうした事件では、確かに犯人は恨みを晴らしたうえで、射殺されることで「人生を終わらせる」ことができるのですが、取出駅の通り魔的事件では「人生が終わる」どころか、これから10年・20年続く裁判と辛い服役の生活が待っているのであり、「人生の終わり」ではなく「過酷な人生の始まり」となるのです。 「そうした杜撰な論理の者だからこそ、あんな事件を起こすのだ」ともいえるでしょう。 年末になると、「三食付きの暖かなところで正月を過ごしたい」と考え、ホームレスが刑務所に入りたくて事件を起こすことがあります。 このありふれた動機で彼が事件を起こしたのであれば、誰もが納得できるのですが、「人生を終わらせたかった」と考えて路線バスを襲撃し、無差別に傷を負わせたことが、はたして動機になるのか釈然としません。 30年程前に、新宿駅で路線バス内にガソリンを撒き、放火して多数の死傷者が出た事件がありました。 あの犯人は結局無期刑を宣告され10数年後に獄中で自殺してしまったのですが、あの事件には裁判所が被告を死刑にしなかった同情すべき情状があったのです。 それは当時ホームレスであったMが、路線バスの運転手から「汚い・臭い・近寄るな」と何度も罵声を浴びていたこと、そしてMがバケツを下げてガソリンスタンドにガソリンを買いに行った時、スタンドの従業員が危険を予測できたのにそれを制止せず、Mにガソリンを販売してしまった重大な過失が認められたからです。 自殺したいときは、これを止め立てせずに自殺させたほうがその人のためであり、(家族はショックでしょうが)社会にとっては危険が少ないのではありませんか? 自殺は「悪」なのではなく、ある種の自浄作用もしくは淘汰なのではないか・・・ 自殺に関して様々な見解がありますが、それを踏まえた上であえて異論を述べさせていただきました。 ------------------------------------------------------------------- 海老蔵 示談? 2010-12-28 10:15:12 歌舞伎俳優:市川海老蔵が酒席で暴行を受けた事件で、加害者側の弁護士が辞任しました。 まもなく、海老蔵側が記者会見を行い、示談が成立したことを公表するとの報道もあります。 ところで「示談」とは、裁判によることなしに加害者・被害者間で損害賠償責任の有無、その賠償額および支払い方法等について双方の話し合いで確定し民事的紛争を解決することであり、民法上の和解契約に該当する法律行為とされています。 従って、いったん示談書を作成して、これを取交し賠償額を確定すれば、被害者はそれ以上の損害について加害者へ請求出来なくなり、加害者はその責任を免れるのが原則です。 今回の暴行事件では、海老蔵が加害行為を行っていないことが明らかになれば(あるいは海老蔵に加害行為があっても相手が「暴行を受けなかったことにする」と認めれば)、加害者側が治療費や和解金を支払うことで示談が成立することもあります。 また、海老蔵が加害行為を行っていないことが明らかになれば「無期限謹慎」の必要もなくなるので、海老蔵の復帰が早まり、結果的にそれで人気が回復すれば加害者側から治療費や和解金を取れなくても海老蔵側には経済的利益があることになります。 さらに加害者にとって刑事裁判の前に「示談」が成立していれば、初犯であれば執行猶予付きの判決となり服役を免れることができます。 結論から言えば示談による早期解決は双方にとってメリットがあるのであり、むしろ示談は当然の帰結なのです。
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